『魚食べたい』

たまに無性に食べたくなる。歳かしら。

手軽な寿司屋が近くにあるのだが、酢飯が苦手なので基本行かない。俺が食べたくなるのは生魚ではなく調理されたお魚さんたちなのだ。

その感情が極限までくると頭の中では実家で母が作ってくれたさんまの塩焼き、サバの味噌煮、鮭のホイル焼き…等々が浮かんできて唾液が止まらなくなる。

その時は珍しく魚食べたい!!!とスイッチが入る。

 

普段はどちらかと言うと肉派……いや、麺派なので麺以外のものであればそこまで固執せず食べる。無感情でだけど。

食に興味ないのは本当に美味しいものを食べたことがないからなのかなとか思う。

同じものを食べてる人がいて、美味しいという感動を分かち合いたいという気持ちはわかるし、人と食べてると俺も美味しい気がしてくる。(率先して『美味しいね』と言う、偉い!)

お酒を多少飲むようになってから、食への興味が更に減ってきていて、食べる量も減った。(気がする)

どのくらいまで耐えれるのだろうと人知れず断食してみた。

前日の晩から次の日の晩まで。(昼食以後何も食べてないから実質30時間くらい!)

 

普段通り生活は出来たし、むしろ色々冴えてたと思う。(アーティストとかは断食で五感が冴えて曲とか頭の中で作れるらしい!)

 

しかしその日の夜、食欲はあんまりなかったんだけど、ハロウィン期間ということもあり、いきつけのカフェ(例のカフェ)でヨーグルトのお菓子を食べた。

30時間ぶりの食べ物はお菓子と言うこともあり味が濃く感じた。

あまりにも美味しすぎて涙が出た。

 

久々に心の底から『美味しい!』と思った。

日頃完全な空腹を感じてないから食に興味がないのかもしれない。

そう考えさせられる出来事だった。

(なんかこう書くと壮大感ない?)

 

俺のようにご飯が惰性になってる人間には定期的に断食を勧める。飲み物もお茶か水の刺激が少ないのにするとよりよいと思う。

魚の話から断食の話に変わるそんな月曜日。